御神水・浄行菩薩

 
慈悲の泉は湧き出でて止まず、身を清め心のえりを正して念じ、そして唱えよ。

 

江戸寛永の昔、松の根方に霊泉の湧くのを見て、庵(いおり)を結んだのが当山の縁起。松は、四方に枝を拡げて、「瑞竜の松」の名にふさわしく、こんこんと湧き出る泉は、善男善女に汲めども尽きない御利益を授ける。浄行菩薩とは、法華経に説く地涌(ちゆ)の四菩薩の一人で、地水火風の四大の内、水大の菩薩として、この世を浄化し、人々の罪や穢れを洗い清めて下さる。